みんなの寺子屋
神戸元町ランチ会では参加の方に、交流の場だけでなく、何か有益なコンテンツをお届けしたいという想いから、様々な専門家の方によるミニ講演会「みんなの寺子屋」の時間を設けました。
10分程度と言う短い時間ではありますが、スピーカーの方々によるお話は毎回大変好評を頂いております。
これまで行われた【みんなの寺子屋】のダイジェスト版を下記に掲載しておりますので、お聞き逃しの方はぜひご覧ください。
みんなの寺子屋 2015年~2016年
▼ 2016年12月15日/林 岳緯様(中国茶専門店)
中国茶の世界

今回の寺子屋は、南京町の中国茶専門店「天仁銘茶株式会社」の林さんにお茶にまつわるあれこれをお話いただきました。

中国茶はその発酵度合いによって大きく青茶・黒茶・緑茶・紅茶・白茶・黄茶の6種類に分類されますが、1つのおなじ「チャの木」であるということは知らない方も結構いらっしゃったようです。
逆に麦茶やマテ茶などは名前に「チャ」とつくものの、「チャの木」ではないので厳密には茶ではないというのは、なるほど納得でした。

また女性に人気のジャスミン茶は花の香りをお茶の葉に移して作ったもので、実は花そのものが入っていないものの方が高級なんだそう。でも日本ではイメージ先行なのか、花が入っていることが好まれるのであえて花を入れているのだとか。

後半は、ダイエットに効果のあるお茶はあるの?どんなふうに飲んだらいいの?など、お茶に関する様々な疑問質問にお答えいただきました。

林さんのお店では、茶葉の販売だけでなく、カフェスペースでお茶やスイーツも楽しめるとのこと。日々忙しい中ではありますが、ゆっくりとお茶を楽しむ時間も確保したいところですね。
林さん、今回はありがとうございました。

講演中の林さん
ランチメニュー
▼ 2016年11月17日/Robert Meacham様
堀口 豊様(ドラゴンボート日本代表チーム)
ドラゴンボートの魅力

今月は、ドラゴンボート日本代表チーム「関西龍舟」の代表である堀口豊さんと、監督のロバートさんに、「ドラゴンボート」の魅力についてお話頂きました。

「ドラゴンボート」とは、漕ぎ手10名~20名、ドラマー1名、舵取り1名のチームで速さを競う競技で、堀口さん、ロバートさんのチームは主に男女混合のカテゴリーで日本代表に何度もなっておられます。

今回はたくさんの画像と、何と実物のオールまでご持参頂きまして、実は日本語が堪能なロバートさんとの軽妙な掛け合いで、大自然の中で、老若男女問わず、全員の力で漕ぎ抜くこの競技の魅力について熱く語って頂きました。
多少は個人競技的な要素も入る他のチーム競技と異なり、最初から最後まで力を合わせて戦い抜く競技の特性や、適材適所で全員を活かすマネジメントの考え方、そして足腰が立たなくなるほどの過酷な競技でありながらあくまでも「楽しく」取り組む気持ちの持ち方等、みなさんの生活やお仕事にも通じるお話をたくさん伺うことが出来ました。

実は選手をスカウトしたい!という下心もちょっとお持ちだった堀口さん。
事務局としても、当ランチ会出身の日本代表選手が出ることを心より期待しています(笑)
堀口さんロバートさん、本当にありがとうございました!

講演中のロバートさん・堀口さん
ランチメニュー
▼ 2016年10月20日/笹森 理絵様
(神戸市発達障害ピアカウンセラー・精神保健福祉士)
発達障害とは個性・生き方の問題

今月は、精神保健福祉士、神戸市ピアカウンセラーの笹森理絵さんにお話頂きました。

3人の息子さん、そしてご自身が発達障害の診断を受けているという笹森さん。
身体の障害と異なり、外見から障害が見えないことが一番の悩みだという「被援助者」の告白からお話が始まりましたが、精神保健福祉士、ピアカウンセラーという「援助者」としてのお立場から「障害というよりは個性、生き方の問題と捉えてあげてほしい」「定型の人にはない長所もいっぱいある」という本人さんにも、周囲で支える方にも道しるべとなるようなお言葉を頂きました。

何より、「障害は、周りがその生き方を認めないことで、初めて障害になる」というお言葉は、如何に我々が一定の価値観に支配されているのかを思い知らされるとともに、これから、我々が経済活動を通じてどのような社会を目指すのか、ひとつの示唆を頂いたように感じました。
笹森さん、今回は貴重なお話をありがとうございました。引き続き当ランチ会を、よろしくお願い致します。

講演中の笹森さん
ランチメニュー
▼ 2016年9月15日/相原 由花様 (臨床アロマセラピスト)
臨床アロマセラピーの現状

昨年の10月に始まった「みんなの寺子屋」。
記念すべき1周年の今回は、臨床アロマセラピストの相原由花先生にお話を頂きました。
いつもは当ランチ会の事務局長として、会運営のための雑務なども率先してこなして頂いていますが、実は、「臨床アロマセラピー」の分野では国内第一人者であり、その方面では大変有名な先生です。
元々、日本の医療現場ではあまり受け入れられなかったアロマセラピーを、必要とされる患者さんに届けるため、実践、研究を積み重ね、大学に入りなおして看護師・保健師の資格も取られるなど、過酷でも地道に、正面から「臨床」と「アロマセラピー」に取り組んで来られた相原先生。「誰かのために役に立ちたい」という先生の真摯な思いは、多くの医療関係者の支持を受け、今では、多くの医療、介護の現場で、相原先生の教え子さん達が活躍しています。
とても10分では収まりきらない濃密な相原先生のヒストリーをお伺いして、「本物」が持つ圧倒的な説得力と、人間に対する無限の愛情を感じることが出来ました。
相原先生、今回は急なお願いでしたが、ありがとうございました。
次回以降、また事務局長として頑張ってください(笑)

講演中の相原さん
ランチメニュー
▼ 2016年7月21日/吉田 けんご様 (神戸市会議員)
市会議員の日々の仕事

今回の寺子屋は、神戸市会議員の吉田健吾先生にお話頂きました。
選挙の度ごとにお顔が出て、それなりに知名度も高い議員の方々。しかし、そのお仕事の中身、議会のとき以外は何をしているのかなどは、なかなか知る機会がありません。
初当選から約1年、今なおフレッシュな吉田先生は、日々、市民の意見を直接吸い上げるために奔走しているご様子を、誠実なお人柄そのままに熱く語って下さいました。
特に子どもの育成に尽力されている吉田先生、中学校の学校給食については一家言お持ちで、汗が飛び散るほどの熱意でお話下さいました。
何かと問題にされがちな議員というお仕事ですが、吉田先生の実直なお話しぶりに触れて、市会議員の方を身近に感じることが出来たのではないでしょうか。
吉田先生、お忙しいところ、本当にありがとうございました。

講演中の吉田さん
ランチメニュー
▼ 2016年6月16日/八木 和也様
(兵庫県弁護士会憲法問題委員会委員長)
「国家緊急権」について

今回の寺子屋は、本来、元日弁連災害復興支援委員会委員長の弁護士永井幸寿先生に、「国家緊急権」のお話をさせて頂く予定でした。
しかし、直前のアクシデントにより永井先生ご自身の当日のご登壇がかなわなくなりましたので、急遽、兵庫県弁護士会憲法問題委員会委員長の弁護士八木和也先生にピンチヒッターとしてご登壇頂き、同テーマでのお話を頂戴いたしました。

八木先生のお話で一番、私に染み入ったのは、 「みなさんが好きなようにビジネス活動をしているのも、憲法が『自由』を究極の価値として保障しているからです」 というところでした。
考えてみれば、私たちは、好きなようにSNSで発信して仲間を集め、好きな物を食べて、好きなように仕事の話をしているわけですが、これは、歴史的に見ても、また地理的に見ても、決して当たり前のことではありません。
憲法の話も、国家緊急権の話も、決して特定の政治的思想を持つ人だけのトピックスではなく、私たちビジネスに向き合う者にとっても、その基盤を確固たるものにする上で、必要な視点を提供してくれるように思います。

また、私も、専門家の端くれとして、
・憲法は「法律の親玉」ではなくて、「国家権力を制限するためのルール」であること
・憲法が宣言していることは究極的にはたったひとつ「国家は、国民ひとりひとりの自由を、他の国民の自由との調整が必要な場合を除いて、最大限尊重しなければならない」ということだけ

だという当たり前のことを伝えていかなければ、という思いを再確認させて頂きました。
八木先生、まさに緊急事態でしたが、ご登壇ご快諾頂き、本当にありがとうございました。

講演中の八木さん
ランチメニュー
▼ 2016年5月19日/平尾 剛様
(神戸親和女子大学准教授・元ラグビー日本代表)
アスリートと「からだ全体のバランス」

今月の寺子屋は、元ラグビー日本代表 平尾剛さん

「髭の平尾誠二さんと間違えられますが、そのお陰でよく覚えてもらえる」と柔らかい笑顔を浮かべる平尾剛さん。180センチを超える身長ながらその細身の体からは、あの激しくぶつかるラグビーのイメージは浮かびません。
中学からラグビーを始め、同志社大学から神戸製鋼というラグビーのエリートコースを歩んできた平尾さんは、日本代表にも選出される名プレイヤーだった2007年3月に現役を引退。プレー中に脳震盪の後遺症と思われる複視や視界の歪みが原因でした。
いくつもの医療機関にかかるものの原因は不明で、一向に治る兆しがなく、それならば自分で調べようと心に決め、「自らの身体」を考えることになります。自らの身体を深く見つめ、様々な文献を読み、たどり着いたのは「からだ全体のバランス」。バランスこそアスリートが大成するために最も大事な要素であり、筋力だけではないということに気づかれます。
過剰な筋トレは一部の筋肉だけを大きくし、バランスを崩して怪我をまねきがちになります。イチロー選手もメジャーに行って筋トレを導入したそうですが、春先は調子が悪く、シーズンが深まるに連れて体重が落ちると不思議に体が軽くなり成績が上がるということが続いたそうです。筋トレがマイナスになることに気づくのに7年もかかったという話には驚かされました。
平尾さんは、平面だらけの現代の環境に警鐘を鳴らしています。昔は凸凹の道だから、体のバランスを取らないとうまく歩けず、そのために自然に体のバランス感覚が鍛えられていたのだと。一方現代は、アスファルトの平坦な道ばかり。それが人の身体のバランス感覚を弱めてしまい、すぐ転んでしまいます。
特別な道具を使わなくても、駅で点字タイルの上を歩くだけでも体はバランスを取ろうとして鍛えられるので、もっとアンバランスなところを好んで歩いてみてくださいとアドバイスをいただきました。アスリートだけでなく、私たちも、もっと自身の体のバランスを意識すべきだと新たな知見をいただきました。
現在平尾さんは、神戸親和女子大学発達教育学部で教鞭をとりながら、「身体論」の研究に勤しんでおられます。もっと身体について考えてみたい方は、「近くて遠いこの身体」2014ミシマ社、哲学者であり武道家の内田樹さんとの共著「ぼくらの身体修業論」2015朝日文庫を是非お読みください。

講演中の平尾さん
ランチメニュー
▼ 2016年4月21日/山下 正人様
(ボクシング真正ジム会長)
「熱意」「本気」の大切さ

今回の「みんなの寺子屋」は、あの世界チャンピオン長谷川穂積を輩出した、神戸が誇る名門ボクシングジムの山下正人会長です。
35歳のときに長年勤められた兵庫県警を退職し、ボクシングトレーナーに転身された山下会長。
天性の素質を持ちながら今一つ本気になり切れない長谷川選手の指導にあたって、まずは自分が「本気」になることで長谷川選手の意識も改革し、結果、おそらく史上初めて、そして今後もおそらく現れないであろう、「素人同然のトレーナーによる世界チャンピオン」が生まれました。山下会長のこのエピソードは、我々に、改めて、「熱意」「本気」の大切さを教えてくれます。
また、警察官時代、そしてジムの運営を通じて青少年教育に力を入れてこられた山下会長は、その熱意が嵩じて、伊丹市に「自立援助ホーム あゆみ」を設立され、事情があって親の養育を十分に受けられない未成年者の受入、指導、就労援助等の事業にも着手されました。
ともすれば理念だけ、口先だけで終わってしまうことも多いビジネスの世界に身を置くものとしては、山下会長の、思いを形にする実行力に感服するとともに、我が身を振り返るきっかけともなる、大変貴重なお話を伺うことができました。
みなさまにおかれましても、ボクシングジムの経営が、単なるエンターテイメントではなく、ひとりの人間の可能性を大きく育む社会的な活動であるという目で見て頂き、是非試合等にお運び頂ければと思います。(ジムの見学もいつでも大歓迎とのことです)

講演中の山下さん
ランチメニュー
▼ 2016年3月17日/前澤 弘明様(歌手)
教師から「チキンガーリックステーキ」へ

今回の「みんなの寺子屋」は、神戸が誇るアカペラグループ「チキンガーリックステーキ」の前澤弘明さんにご講話をお願いしました。
音楽に出会ったきっかけは「たまたま」でしたが、そこから徐々にステージを上げて、最終的には、19年間勤められた教職を捨てて歌手一本で食べていくことを決意、その後トップアーチストに上りつめるまでの経緯を、さすがの軽妙な語り口で、興味深くお話して頂きました。

ビジネスの世界でも、リスクを取って動き出さなければ何も得られないという反面、根拠のない、無謀な挑戦が実を結ぶこともまたほとんどなく、そのバランスを如何にとるかということについて、なかなか解を得ることは難しいのですが、前澤さんが、30人、80人、300人、800人と集客数を増やして地力と支持を徐々に確立しつつ、最終的に安定した職業を投げ打ってまで好きなことに専心する道を選んだエピソードは、そのあたりのステップアップとタイミングについてのひとつの好例として、みなさんにとっても、大変参考になったのではないでしょうか。

前澤さん、このたびは、貴重なお話を本当にありがとうございました。
みなさん、機会があれば是非、「チキンガーリックステーキ」の音楽に耳を傾けてください。

講演中の前澤さん
ランチメニュー
▼ 2016年2月18日/玉岡 かおる様(作家)
最新作「天平の女帝、孝謙称徳」と地域愛、人間愛

毎回大変なご好評を頂いている当ランチ会の目玉コーナー「みんなの寺子屋」 。

今回は何と、わが兵庫県が誇るベストセラー作家・玉岡かおる先生に、ご多忙の合間を縫って駆けつけて頂きました。
デビュー作で神戸文学賞を受賞、全国区の人気作家になられてからも地元に拠点を置いたまま執筆活動を続けてこられた玉岡先生はこれまでも、関西の地でブレることなく、しなやかに生き抜いた女性にスポットを当てた作品を多く書いてこられました。
最新作の「天平の女帝、孝謙称徳」も、帯書評によれば、「女性初の皇太子にして最後の女帝、孝謙称徳の真の姿と突然の死の謎に迫る作品」と、奈良を舞台に、歴史に翻弄された女帝を巡る歴史小説として紹介されています。

しかし、実際に作品を読むと、(まだお読みでない方のために詳説は避けますが)、単なる歴史小説ではなく、経済優先主義の矛盾を覆い隠すためだけの中途半端な男女共同参画に一石を投じるような、現代の女の生き方、男の生き方を問いかけてくるような、強いメッセージを感じることができます。

そんな玉岡先生の、地域愛、人間愛に溢れた熱く、親しみやすいご講話は、地域愛を地で行く、そして当たり前に異性をリスペクトできる当ランチ会のメンバーの心に、深く深く染み渡ったのではないでしょうか。

当ランチ会としても、玉岡先生とファンの皆さんの距離を縮める一助になれたのであれば、これほど嬉しいことはありません。
玉岡先生、改めて、本当にありがとうございました
引き続き、当ランチ会をよろしくお願いいたします

講演中の玉岡さん
最新著書「天平の女帝、孝謙称徳」
ランチメニュー
▼ 2016年1月21日/川邊 暁美様
(話し方・コミュニケーションマナー講師)
「ビジネスに活かす声の出し方」

平成28年第一回目の「みんなの寺子屋」。
今回は、「声」と「言葉」そして「伝える力」の向上をサポートする話し方・コミュニケーションマナー講師の川邊暁美先生に、「ビジネスに活かす声の出し方」を教えて頂きました。
普段は2時間、3時間という長時間でレッスンされる川邊先生が、当方からの「10分程度で」という無茶なリクエストにお応え頂き、エッセンスとして抽出して下さったのが、「伸びやかな」声を出すためのリラックス方法として正しい腹式呼吸のノウハウと、「クリアーな」言葉を話すためのトレーニングの2つです

実際に立って、先生のご指導に沿って呼吸法、滑舌のトレーニングを行うと、意識の置き方ひとつで、呼吸や滑舌が随分と改善されることを身を持って体験することができました。

また、先生がまさにお手本として体現して下さるお話を正面から聴かせて頂くと、声や話し方の、コミュニケーションスキルとしての重要性もさることながら、呼吸や姿勢を整えることを通じて、自分自身の内面を安定させることで、相手との関係性もステディで、円滑なものになるのだということを実感しました。
家庭、職場、取引先、そして当会のような交流の場、いずれにおいても重要なコミュニケーションを基本を学ぶ、大変貴重な機会を頂きました。
川邊先生、本当にありがとうございました。

講演中の川邊さん
ランチメニュー
▼ 2015年12月17日/平井 みどり様(神戸大学付属病院)
お薬豆知識

「みんなの寺子屋」第3弾は、神戸大学付属病院にお勤めの平井みどり先生から、お薬の話についてお話して頂きました。

皆さん、二日酔いの時どうしていますか? 巷では二日酔いの時に鎮痛剤であるロキソニンを飲むといいという噂が都市伝説のように語られています。実際にはまだ噂の域を出ていませんが、これから検証をする動きもあります。
また、五苓散は小児の水様下痢に効くのは有名ですが、二日酔いの時のめまいや嘔気などの症状にもよく使われます。

このように、あらゆる症状に対して薬の有効性がうたわれ、使用していますが、薬には副作用や相互作用もあるので、薬が多ければ多いほど副作用が増え、相互作用の可能性もあります。最近、多剤内服薬は「ポリファーマシー」といい、危険であることがわかりました。ポリファーマシーが高齢者の転倒リスクを上げるという研究もあるそうです。そこで最近の薬剤師は、薬を減らして、適切な最低限の薬に整理することに力を注いでいます。 皆さんも薬の飲みすぎに注意しましょう!

当日の様子
ランチメニュー
▼ 2015年11月19日/秋田 大介様
(神戸市住宅都市局)
神戸の都心の「将来ビジョン」と
三宮周辺地区の「再整備基本構想」

先月から始まりました「みんなの寺子屋」第2弾は、神戸市住宅都市局にお勤めの秋田大介さんから、神戸の都心の「将来ビジョン」と三宮周辺地区の「再整備基本構想」についてお話して頂きました

震災以降、実はあまり変わってないと言われる神戸。
神戸全体のまちや経済を将来にわたって活性化させるためには、市民、事業者、行政がビジョンを共有し、魅力的な都市空間を実現する必要があるという認識のもとで策定されたのがこの2つの計画です。

秋田さんは、このビジョンと構想の策定にあたって、現場の最前線で、行政と民間の架け橋の役割を務めておられる方で、公務員の方としては珍しく、当ランチ会のような事業者の会合にも積極的に参加しておられます

秋田さんのお話を伺っていると、「街は人」という強い信念を感じます。
また、神戸人の可能性、ポテンシャルを高く評価していらっしゃり、神戸の将来は、行政ではなく、市民自身が自ら考え、決めることができるはずだというお話が、強く心に響きました。

そして、そういった神戸人の底力を発揮する場としてのワークショップ「300人の BE KOBE 会議」についても告知して頂きました(300人の BE KOBE 会議についてはこちらから)

新年早々ではありますが、神戸が好きな神戸人が集まって神戸の未来を考えるこのワークショップに、みなさんも是非参加してみませんか

講演中の秋田さん
ランチメニュー
▼ 2015年10月15日/瀧本 光静様(書家)
仏教は「物の捉え方の学問」

交流の場をご提供する以外にも、何か一つでも皆様の生活・お仕事が豊かになるものをお持ち帰り頂ければ、という思いで今回から始めさせて頂きました「みんなの寺子屋」記念すべき第一回はもちろんこの方、僧侶、書家の瀧本光静先生です。

仏教は「物の捉え方の学問」であるという瀧本先生。仏教を深く学ぶことで「自分を疑う力」が育まれる、というお話に続いて、2000円のワインに30000円というラベルを貼っただけでワイン通の方も高級ワインだと思ってしまった、というエピソードを面白おかしくお話し頂き、人間は、自分の主観を通してしか物事を見ることが出来ない、ということを自覚して、明らかなことだけを手がかりに、物事をあるがままに捉えようという「如実知見」という考え方をご紹介下さいました。

また、人間は、期待値と現実のギャップが大きいときにストレスを感じる。常にゼロベースで、「ない」ことに目を向けるのではなく、「ある」ものを活かす「少欲知足」という考えにも触れさせていただきました。
期待値、というのも自分が勝手に抱いているだけのもの、と考えると今回のお話は全て、自分の思い込みや主観に対する自覚と謙虚さについて、説いて頂いたのではないか、と感じています。
思い込みは成長を阻害する、ということはビジネスの世界でもよくいわれることですし、取り敢えず客観的に明らかな事実を列べて事案の筋を読む、というのは、法律の世界ではひとつの常道です。

仏教の道に身を置かれる瀧本先生のお話でしたが、皆様がお仕事をされる上でも必要なフレームチェンジと、そして活力を、受け取ることのできた10分間だったのではないでしょうか。

講演中の瀧本さん
ランチメニュー
次回ランチ会のご案内
■開催日時
毎月第3木曜日 12時~13時30分(11時30分~受付開始) 
次回は令和7年2月20日(木)です
ランチ会場のご案内
老房 神戸店 Laofang Kobe
■営業時間
 11:30~15:00(L.O.14:30)
 17:00~23:00(L.O.22:00)
■神戸市中央区下山手通2-12-9  MAP
 TEL.078-331-7050
 FAX.078-391-1993
神戸でもっと気軽に利用できる中華料理店をコンセプトに、上質な空間と本格的 な中華料理に一手間加えた料理を時間を気にせずお楽しみいただけます。