今回は、長田区で介護施設を経営する首藤義敬さんにお話を伺いました。
介護施設といっても、皆さんがイメージする普通の介護施設とはちょっと違います。
一言でいえば「多世代型介護付シェアハウス」。地域を巻き込んで、地域に溶け込んで、入居者であるおじいちゃんおばあちゃん自体が地域にとってかけがえのない存在になる - そんなちょっと不思議で幸せな空間を実現しているのが、首藤さんが経営する、その名も「はっぴーの家」。
そこには、地域やスタッフ、そして利用者と本当の意味で対等な関係性が築けている首藤さんの、自然でしなやかな想いを感じることができます。
また、施設開設に先立って、地域住民からアイデアを募ったり、実際の作業も手伝ってもらったりという地域の巻き込み方は、いわば「労務提供型のクラウドファンディング」のようなイメージで、みなさんのビジネスにも応用できるヒントがいっぱい詰まっていたと思います。
そんな首藤さんの活動は、以下で端的に紹介されています。 是非ご覧ください。
■これが現代版の「大家族」!介護付きシェアハウス「はっぴーの家ろっけん」で子どもから高齢者までが楽しく暮らす (soar)
今回は、生徒の約8割を不登校・中退経験者が占めるという異色の予備校、神戸セミナーの喜多先生にお話を頂きました。
予備校としてのターゲティングも異色なら、進学校から甲子園出場→2浪して京大法学部→大手都市銀行から一転して地域の大学受験予備校というご経歴も異色。「自信は全てに優先する」と「笑顔」「元気」「余裕」を重視する指導も、固定観念に囚われない、一見風変りな取り組みのようにも見えます。
しかし、神戸セミナーの方針は、結局のところ「PDCA」。
うまくいけば続ければいい、うまくいかなければ変えてみる。
安直なべき論を捨てて、素直に現実を見つめ、仮説と検証を繰り返すだけなんだよ。喜多先生には、受験指導やビジネスだけではなく、生活のあらゆるシーンで役に立つモノの考え方を教えて頂いたように思います
喜多先生、今回は貴重なお話をありがとうございました。今後とも当ランチ会をよろしくお願い致します。
今回の「みんなの寺子屋」は、須磨ユニバーサルビーチプロジェクトの木戸俊介さんにご講話頂きました。
オーストラリアへのリハビリ留学の際に、車いすの人も波打ち際まで行くことができる「ビーチマット」に触れた木戸さん。帰国後、地元神戸でこれを導入しようと活動を始めます
障がい者の皆さんにはあきらめないことの大切さを伝えようと、そして元健常者としては健常者と障がい者の「接点」づくりを目指して元広告マンのアイデアとバイタリティは海に収まりきらず、今はオールシーズン、あわゆるシチュエーションにビーチマットを導入しようと活動範囲を広げています。
枝豆の収穫や木登りなど、健常者でも経験していないことに目を輝かせている障がい者の皆さんの様子を見せて頂くと支援しているつもりの健常者も、障がい者の方との交流を通じて、大いに世界を広げさせてもらっているように感じました。
木戸さん、貴重なお話とパワーをありがとうございました!
今回の寺子屋は神戸親和女子大学 教授 觜本格(はしもといたる)先生です。
NHKの人気番組『ブラタモリ』に出演され、神戸の地形や地層に基づき「神戸はなぜ1300年も良港か?」をタモリさんとやりとりしていた方。そのブラタモリ出演の顛末と共に、神戸群層の成り立ちやら不思議をお話ししていただきました。
タモリさんは、番組のシナリオを知らされておらず、出演者と対峙しているのをお話しいただき、みな、驚きと頷きの両方を感じ、番組の人気の秘密を垣間見たお話でした。
觜本先生の前職は、公立中学の理科の先生で、さまざまな実験を通じて、理科の不思議と楽しさを学ばせる授業に人気の先生でもありました。
今回の寺子屋は、オーロラ写真家の金本孔俊さんです。
フォトスタジオの経営をしておられる金本さんは、偶然のきっかけから39才のときに初めてアラスカに渡りオーロラを撮影。その美しさにすっかり魅入られてしまった金本さんは、その後何と33回もアラスカを訪れ、ご自身にとっての最高の一枚を追い求めておられます。
ご講和中、何度も、「感動」という言葉を使っておられた金本さん。何の打算もなく、ただただ心を揺さぶられるためだけに生き抜くそのお姿にこそ、感動させて頂きました。
「この一枚が撮れたら死んでもいい。」‐一度でもそんなふうに思える職業人生でありたい、そんなことも思いました。
そんなことで、百聞は一見に如かず。金本さんからご提供頂きました、マイナス30度の極限の世界で撮影された、この上もなく優美な自然の美しさをご覧ください。(写真をクリックすると大きくなります)
今回の寺子屋は、ミュージシャンの遠藤さんによるミニライブ!
味のあるカバー曲とオリジナルではどこか元気付けられるような歌詞とメロディに遠藤さんの優しい歌声で皆さん大満足の様子でした。
今回の寺子屋は、Kreis Etranger、その名も「変わり者」の円入康太さんです。
硬いフォークをグニャグニャ曲げる円入さん。しかし、その実態はマジシャンでも超能力者でもありません。
円入さんいわく、自分は人前でしゃべることも出来ない、ただの変わり者。でも、そんな自分が、硬いフォークを曲げることで、人とスムーズにコミュニケーションを取れるようになり、多くの人と知り合うことが出来た。
そして、この妙技は、実はちょっとしたコツで誰でもできるようになる。もし、フォーク曲げがきっかけで、自分の可能性の信じ方がわかったり、人間関係が円滑になれば嬉しい。
そんな円入さんのお話を聞いていると、「変わってる」とか「普通、そんなことはできない」とかいう決めつけや枠組みが、何やらとてもつまらないように思えてきました。
グニャグニャのフォーク
つかみになる一芸を身に付けたい、意識の持ち方ひとつで今までできなかったことが出来るようになる経験をしてみたい、思い込みの壁を取っ払いたい。少しでもそんなことを考えたことがある方は、是非一度、円入さんのセミナーを受けにいってみてください。
2時間で、フォークをグニャグニャにすることができます。
今月は神戸大学の笠木伸平先生より、健康状態と病気の状態の間である未病についてお話いただきました。
「未病」を不眠や肥満、栄養バランスの偏り、ストレスなどが蓄積している状態とし、未病の段階でのアプローチを進めておられる笠木先生。未病を予防することで薬に頼らずに自分の力で回復していける力を身に付けていくことを目指していらっしゃるそう。
不眠・肥満・ストレスといったワードはよく口にするものの、比較的甘く考えておられる方も多く、その段階を放置してしまうと、病気になってしまうと改めて指摘いただいたことで、気をつけなければならないということを自覚されたかと思います。
笠木先生今回は貴重なお話ありがとうございました!
本日の寺子屋は、「世界のごちそう博物館」館長の、本山尚義さんです。
元々フレンチの料理人だった本山さん、インド旅行をきっかけにスパイス料理に目覚め、世界各国の味を自らの足で確かめる旅に出られました。そして、その経験を反映して作られた「世界中の料理を食べられるお店」パレルモは好評を博し、長く神戸の皆様に愛されてきました。
しかし、「もっと手軽に、もっとたくさんの人に世界中の料理を食べてもらいたい」と考えた本山さんは、何と17年も続いたお店を閉めてしまいました。そして現在、「世界中の料理をレトルトで」販売する、「世界のごちそう博物館」を主催しておられます。
本山さんがそこまでして「世界中の料理をみんなに食べてもらいたい」と思っているのか。その背景には、「料理を知れば歴史や文化がわかる。歴史や文化がわかれば優しくなれる。優しくなれば平和になれる。」という本山さんの強い思いがあります。そして、さらにその奥には、本山さんが世界各地で受けた「優しさ」に比して、日本人があまりに隣人に無関心である、という体験がありました。
我々中小事業者にとって、唯一の武器は、隣人に対する関心です。そこから、既存のサービスの改善や、新たなサービスの展開が生まれるわけです。
本山さんからのメッセージは、きっと、よりよりサービスの提供を志す当ランチ会のメンバーの胸に響いたのではないでしょうか。
本山さん、この度は本当にありがとうございました。引き続き、当ランチ会をよろしくお願いいたします。
今回は、関西大学社会学部教授で、社会心理学者の藤田政博先生に、裁判員裁判と心理学のお話をして頂きました。
藤田先生は、裁判員裁判を、国民の自立を促す仕組と肯定的に捉えられ、その見解を前提として、たとえば評議の際の発言の順番などの外的な要素により、裁判員の心理がどう動くか、というようなお話を、初音ミクの動画なども交え、わかりやすくお話しして下さいました。
裁判員裁判の是非というのはいまだ議論の収束していないところではありますが、その点は措くとしても、国民が統治の対象ではなく、自律することを目指す中で、社会心理学が活用されようとしているということは、おそらく多くの方にとって新鮮な情報だったのではないでしょうか。
また、特に筆者(佐々木)は、大学生のときにちゃんと授業に出ていれば、若いときにこんな話に触れることが出来たんか~、としても仕方のない後悔にさいなまれる機会にもなりました。
国家にも、集団にも流されることなく自立してモノを考えるということは難しいことではありますが、我々自営業者にとっては大切な資質のひとつでもあります。
藤田先生、この度は貴重なお話を本当にありがとうございました。引き続き、当ランチ会をよろしくお願いします。
今回の寺子屋は、ウォーキングトレーナーの池田ノリアキ先生に、「正しいウォーキング」の仕方を教えて頂きました。
お忙しいみなさん、運動不足はわかっていても、なかなか本格的に運動に取り組むことは出来ないというのが実情だと思います。
それでも、日常生活の中で一番多く行う全身動作の「歩く」を改善すれば、みなさんのパフォーマンスの向上にもつながるのではないかと考え、この度、池田先生に講師をお願いしました。
池田先生のメソッドは、「息を吸うな」「腕を振るな」「足を前に出すな」という、一見、普通とは逆の教え。
しかし、お話をよく聞けば、それぞれに合理的で腑に落ちるお話ばかり。よしもとエージェンシーと契約しておられ、ももクロを始めビッグネームとも多数共演しておられる池田先生。ユーモアを交えた軽妙な語り口で、新鮮な知識をわかりやすく教えて頂きました。
池田先生、本当にありがとうございました。引き続き、当ランチ会をお願いいたします。
今回の『みんなの寺子屋』は、神戸育ちの方ならお馴染み「須磨水族園」の園長、吉田裕之さんにお願いしました。
イベントや展示物の宣伝してもらって全然いいですよ!と事前にお伝えしていたのですが、今回のテーマは『里海』。
単なる娯楽・教育施設ではなく、研究機関としての水族館が、地域と一体となって須磨海岸の「生産性」「多様性」を向上させる試みに取り組んでいるご様子を紹介頂きました。
仮説を立て、対策を実行し、改善・調整を加える、というプロセスはまさにビジネスそのもの観光客が喜ぶ「透き通るような海」と、棲物に優しい「ちょっと濁った海」のバランスのお話も、「あちらを立てれば~」ということの多い実生活を想起させ、身につまされる思いでした。
神戸の象徴でもある海を守るために「スマスイ」が動いて下さっているという事実は、多くの方にとってとてもインパクトのある情報だったのではないでしょうか。
吉田園長、この度はありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。