みんなの寺子屋
神戸元町ランチ会では参加の方に、交流の場だけでなく、何か有益なコンテンツをお届けしたいという想いから、様々な専門家の方によるミニ講演会「みんなの寺子屋」の時間を設けました。
10分程度と言う短い時間ではありますが、スピーカーの方々によるお話は毎回大変好評を頂いております。
これまで行われた【みんなの寺子屋】のダイジェスト版を下記に掲載しておりますので、お聞き逃しの方はぜひご覧ください。
みんなの寺子屋 2019年
▼ 2019年12月19日/林 政徳様(野瀬病院)
地域に愛される病院へ

今月は野瀬病院の法人本部長林さんより、新長田エリアでお世辞にもいい病院とはいえなかった野瀬病院が震災後にどのようなコンセプトを掲げ、試行錯誤を重ね、地域に愛される病院となっていったのかをお話いただきました。

野瀬病院では、まず「困ったときの野瀬さん」「地域の安心と安全を担う」「使い勝手がいい」「地域の人が集える」「医療機関らしくない」「医療者・患者・地域すべて平等」6つのコンセプトを掲げ、自慢できる職場であることを目指して様々な取り組みをしてこられたそうです。

明確に方針を定めて組織を改革していくお話は、ご参加の皆さんにとってもわかりやすく、病院と一般企業では若干違う部分もあるとはいえ、参考となる部分が多々あったかと思います。

「野瀬はよせ」という地元からの評判を、職場の仲間、地域の仲間らと共に覆していった林さんは地域の人が集う多目的ホールで、自らピアノのコンサートを行うこともあるのだそう。イベントの担当は大晦日の番組でおなじみ(!?)のココリコ遠藤さんの弟さんがされているそうですよ!

林さん、今回は貴重なお話をありがとうございました。今後とも神戸元町ランチ会を宜しくお願い致します。

講演中の林さん
ランチメニュー
▼ 2019年11月21日/桂 咲之輔様(落語家)
落語「時うどん」

今月は落語家の桂咲之輔さんより、お話と落語を一席お願いしました。

開場の奥後方に毛氈と座布団が鎮座。いつもとちょっと違う雰囲気にわくわくされた方も沢山いらっしゃったことと思います。

まずは、自己紹介をということで、落語家のお仕事(?)のひとつでもあるなぞかけを披露してくださいました。お題は「老房」。即興で固有名詞はなかなか難しいのでは!?と思いましたが、さすが見事に整いました。思わずオチがぽろりとこぼれたのもまたご愛嬌!?

お囃子に合わせていよいよ、落語がスタート。今回披露いただいたのは少し前の朝ドラ「わろてんか」でも演じられていた「時うどん」でした。うどんを食べるときの仕草や表情がなんともいえず、美味しそうで、美味しいお料理を食べた後だというのにうどんを食べたくなってしまいました(笑)
爆笑の連続で、満席の会場は大盛り上がりとなりました。

桂咲之輔さん、今回は楽しい時間をありがとうございました。今後とも神戸元町ランチ会を宜しくお願い致します。

講演中の桂さん
ランチメニュー
▼ 2019年10月17日/田中宏明様(外資系金融機関)
営業は科学!?

今月は外資系金融機関の営業の一方で、営業塾も開催しておられる田中宏明様より営業塾で行っておられる内容をぎゅっとまとめてお話いただきました。

営業とは物やサービスを売ることではなく、悩みや問題を解決する手段を提案することと定義し、人が物やサービスを購入するに至るには、必ず現状に何か不満があるので、それを聴く・尋ねることそして調査することが大切とということを、ご自身が経験された車屋さんでの話を交えてわかりやすくお話いただきました。

また営業は科学であるとし、心理学やコミュニケーション学を学んで活用することで、表面に現れないお客様のニードを表面化させるというお話は、いわゆる営業マンではない参加者のみなさんにとっても、コミュニケーションの大切さを感じる話だったのではないでしょうか。

人と会う場合、60分を1回より、10分を6回の方が信頼関係が増す、名刺入れに匂い袋を入れて話のきっかけにする、話の最後には「何か困っていることはないですか?」と必ず聴くなど、沢山の営業にまつわるお話を惜しげもなく披露してくださった田中さん。参加者のそれぞれに、琴線に触れるエピソードがあったようです。

もちろんいつでも順風満帆という時ばかりではありませんそんな時には筋トレをする、それでもダメならお墓参りに行く、それでもどうにもならないときには伊勢神宮に行ってみるそうです。どうにも煮詰まってしまったときにはぜひ試してみようと思います。

田中さん、今回は貴重なお話をありがとうございました。今後とも神戸元町ランチ会を宜しくお願い致します。

講演中の田中さん
ランチメニュー
▼ 2019年9月19日/川本 賀久様(神戸旬膳K's Kitchen)
神戸牛の美味しさ・貴重さ

今月は、神戸旬膳K's Kitchenの川本賀久様より神戸牛についてお話いただきました。

神戸は瀬戸内の海の幸、丹波の山などの農産物、灘の日本酒、そして神戸牛と最高峰の食材が揃っていることから、神戸でお店を開くことを決めたという川本さん。

その中でも神戸牛は神戸が誇る最高の食材であることは神戸で働く皆さんなら当然知ってはいるものの、なぜそんなに美味しいのか、なぜ高いのかについてはきちんと説明が出来なかったりするものです。

「神戸牛=但馬牛」?と言うような知識はおぼろげにありましたが、今回はその「但馬牛」が食肉として肉質が良いとされる血統であること、兵庫県だけが外国種との交配のない純血血統の但馬牛を育てており、それば年間わずか1万頭と希少であることを教えていただきました。
小さくてデリケートな但馬牛は肥育が難しいため、外国種との交配がすすみましたが、生産性が高くなる反面、肉質は劣化してしまうそうです。

その希少な兵庫県産の純血血統の但馬牛の中で、肥育期間や肉の格付け、重量などの世界一厳しい条件を全て満たしたものが「神戸牛・KOBEBEEF・神戸肉」と名のれるものであり、それは数字にすると地球上で1日にたった12頭分しか出回らない貴重なもの。まさに但馬牛のスーパーエリートが神戸牛といわけです。

神戸牛の美味しさ、貴重さについてわかってくるとぜひ食べたいという気持ちがむくむくと沸いてくるというもの。神戸牛をご褒美に仕事を頑張るというのもモチベーションに繋がるかもしれませんね。

川本さん、今回は貴重なお話をありがとうございました。

講演中の川本さん
ランチメニュー
▼ 2019年8月22日/道谷 卓様(姫路獨協大学)
神戸郷土史

今月は姫路獨協大学の道谷卓先生より、神戸の歴史についてお話いただきました。

御影生まれ、御影育ちで、法学者であるとともに郷土史研究者でもある道谷先生。御影・神戸の郷土史に加え、御影が生んだ偉人・講道館柔道を創設した嘉納治五郎の功績を伝えるべく活動をされています。

神戸の歴史に何かと登場するのが神功皇后。
神戸の地名の由来を紐解くとまず生田神社が登場します。生田神社は廣田神社・長田神社とともに神功皇后の三韓征伐に関わる歴史を有する神社。その生田の神を守る家・神戸(かんべ)から神戸という地名となったということだそう。
他にも兵庫・長田・荒田・武庫川などの由来についても教えて頂きました。
ご参加の皆さんも自分たちになじみのある名前が沢山でてきて、興味津々な様子でした。
神戸弁といえば知っとう、見とうの「~とう」。大阪に出てくると「とうとう、うるさい!」などといわれることもしばしば(笑)さて、これが敬語になるとどうなるのか?
最近ではあまり使われなくなったそうですが、知っとって、見とってとなるのだそう。そういえば昔はよく聞いたわ~との声がそこここで上がりました。

また神戸弁と大阪弁はどこから分かれるのか?という質問の答えが住吉川だったということには、え~そんなにこっちなの?との声も。住吉川と石屋川の間が大阪と神戸が混在している場所になるとのことでした。

地元の話ということで、もっと色々とお伺いしたいところでしたが、お時間となり終了。
道谷先生、今回は貴重なお話をありがとうございました。今後とも神戸元町ランチ会を宜しくお願い致します。

講演中の道谷さん
ランチメニュー
▼ 2019年7月18日/ 中尾 秀一様
(アジア福祉教育財団難民事業本部)
「難民」の現状

今回は、アジア福祉教育財団難民事業本部でお勤めの中尾秀一様より、難民についてのお話を頂戴しました。

ほとんどの方は、「難民」という単語自体は聞いたことがおありでしょうし、ある程度以上の年齢の方は、ボートで漂着する東南アジアからのいわゆる「ボートピープル」のイメージもあると思います。
しかし、どういった人が難民と定義され、どのくらい世界や日本にいて、どういうサポートを受けて定住に至るのか、正確なことを知っているひとはあまりいないのではないでしょうか。もちろん私も、たくさん思い違いをしていました。

正確な数字はわからないものの、神戸にも7000人から8000人の難民の方がいらっしゃると言われています。難民についてのある程度正確な理解と、当たり前ですが、我々と同じだけの食べ物と環境がなければ生きていけないという認識を持たなければ、良き隣人として彼らと共生できないのではないでしょうか。
自分がその立場だったらどうか?という「想像力」の大切さを改めて感じさせて頂きました。
中尾様、貴重なお話をありがとうございました。

演奏中の中尾さん
ランチメニュー
▼ 2019年6月20日/松下 麻里様(神戸フィルムオフィス)
神戸フィルムオフィスの役割

今月は、神戸の魅力を発信すべく、神戸に映画の撮影を誘致することをお仕事にされている、神戸フィルムオフィスの松下麻里さんにお話を頂きました。

まずは、これまでフィルムオフィスが撮影支援した作品のご紹介(⇒こちらのページを参照)そして、もしかしたら憧れのスターと同じフレームに収まることができるかもしれない、サポーター(エキストラ)登録のご案内、撮影に伴うご苦労話やウラ話もさることながら、愛する地元が著名な作品のワンシーンを彩っていることや、そして、それに自分自身が参加できるかも知れないということを教えて頂きましてランチ会のメンバーのテンションも一気にアップ。その場でサポーター登録する人もちらほらいらっしゃいました。

そして何より、消費者を生産者側に巻き込んでしまうという手法がコンテンツに大きな価値をもたらすということを再確認できました。 松下さん、貴重なお話をありがとうございました。 みなさん、「サポーター登録」よろしくお願いいたします。

サポーター登録はこちらから >>>

講演中の松下さん
ランチメニュー
▼ 2019年5月16日/小池 陽人様(須磨寺副住職)
生きるための仏教

本日の「みんなの寺子屋」は、まさに寺子屋。
神戸のシンボルのひとつである須磨寺の副住職さんでいらっしゃる小池陽人さんに講話(法話!?)頂きました。
絶対神のいない仏教は寛容さが本質であるというところから、「注文を間違える料理店」の例なども交えて、一人一人が少しだけ寛容になればもっと生きやすくなるはずというお話を中心に、死後の話ではなく「生きるための仏教」を優しく、そして力強く伝えて頂きました。

また、個人的には、教義だけではなく「自分自身も拠り所とせよ」という釈迦の教えにより仏教徒が思考停止できなくなったというお話が、他の価値観を認める寛容性につながるように感じ、とても腑に落ちました。
さらに、「寛容であるといっても我慢する必要はなく、冷静に自分の不快感を伝えればよい」というのは、まさに心理学でいうところのアサーションのスキルそのものであり、いろいろなテーマが収束していく満足感のようなものも感じることができました。
地域の拠点としてのお寺の役割の再認識や、YouTubeでの法話配信など、お寺や仏教を多くの人に馴染みやすいものにしようと取り組んでおられる小池さん。毎月行われている縁日に、是非寄せてもらいたいなと思いました。
小池さん、この度は本当にありがとうございました。
引き続き、元町ランチ会をよろしくお願いいたします。

講演中の小池さん
ランチメニュー
▼ 2019年4月18日/ 秋田 大介様(神戸市つなぐ課)
神戸市「つなぐ課」について

今月は、寺子屋初の2回目の登場、「踊る公務員」でお馴染みの、神戸市職員の秋田大介さんです。

秋田さんは、4月の人事異動で、市長肝いりの新設部署「つなぐ課」の特命部長に任命されました。
「つなぐ課」の任務は、従来の縦割行政に横串を刺して、セクションの隙間からこぼれ落ちた論点を拾い、適切な部署につなぐという、いわば「遊軍」のような位置付けとのこと。
役所内のみならず民間にも多くの人脈を持ち、信頼を得ている秋田さんに白羽の矢が立ったのも頷けます。
また、「つなぐ課」が担当する案件は、そもそも役所だけでは解決困難な事案も多く、そのときには民間のみなさんの力を貸して欲しいとのことで、役所と民間をつなぐ役割も担っていらっしゃいます。

これまでも、事実上役所の窓口みたいな存在で、どんな話でも何でも秋田さんに相談してご迷惑をおかけしていたのですが(笑)
今般、正式にそのような部署に配属されましたので、こちらも堂々と、さらに頼りにさせてもらおうと勝手に思っています。
秋田さん、引き続きよろしくお願いしますね。

講演中の秋田さん
ランチメニュー
▼ 2019年3月20日/今増 心堂様(カイロプラクター)
自分でできる肩こり予防法

今月の寺子屋は三宮でオフィスを構える、カイロプラクティックオフィスカラカウルのカイロプラクター・今増心堂さんにお話をいただきました。
今増さんは体のケアについて、まずは自分で出来ることは自分でやってみるのがよいというお考えから、患者さんに自分でできる様々な体のケアの方法を教えていらっしゃいます。
今回は特に女性で悩みの多い肩こりについて自宅でもできる予防方法を教えていただきました。

肩こりについて、勘違いして間違った予防方法をおこなっていた方も沢山いらっしゃったかと思いますが、肩こりの改善に必要なのは
・血流量をあげること
・肩背中の筋肉を縮めること
で、血流をアップさせるためには肩から指先まできちんとお風呂につかること、水をこまめに飲むこと、特に吐くことを意識して大きく呼吸することと教えていただきました。

最後はみんなで肩背中の筋肉を縮める簡単な体操を行いました。これは効くな~とか肩周りがポカポカしてきたと効果を実感する人が続出。

痛みや不快感ない体でいることは働いていく上でもとても大切なことです。ぜひこれからも今日のお話を忘れずに、ケアを心がけていきたいですね。
今増さん今回は貴重なお話をありがとうございました。

講演中の今増さん
ランチメニュー
▼ 2019年2月21日/若林 良様(漁師)
須磨海苔と須磨の海の魅力

今回の寺子屋は、すまうら水産の若林良さんにおいで頂きました。 今風のシュッとしたイケメンの若林さん。実は漁師のご家庭にお生まれになったわけではなく、社会人になられてから、自ら志し、海の世界に入られたとのこと。
生粋の漁師さんとはまた違う目線・発想で、須磨の海を、そして神戸の水産業を盛りたてておられます。

実は兵庫県の海苔の生産量は全国第2位!だとか、須磨で獲られた海苔は肉厚でおにぎり向きだとか、地元民としてはとっても誇らしいのに、でも知らなかった情報をたくさんお話して頂きました

観光資源としての活用も、もちろん大切なことですが
美味しくて安全な食べ物を頂くこと、そしてその基となる美しい環境のありがたさにも思いを致すとても素敵なお話を伺えました。 すまうら水産の海苔工場、24時間稼働中とのことですので、是非いちど見学に行きたいですね

すまうら水産のホームページこちらから >>>

講演中の若林さん
ランチメニュー
▼ 2019年1月17日/水島 徹朗様(防災)
災害への物的・人的備えを

奇しくも阪神大震災の日付である1月17日に開催となった、今年最初の元町ランチ会。
今回の寺子屋は、そんな日に相応しく、防災用品販売 株式会社MT―NETの水島徹朗社長にお話を頂きました。

社長のお話によりますと、阪神大震災で救助された人を自助(自力で脱出した人)、共助(地域の方に救出された人)、公助(消防、自衛隊等に救出された人)に分類すると、公助された人はわずか2.6%に過ぎず、それ以外の方は、自力、もしくは地域の方に助けられたとのことです。
これを聴いて、いかに普段の備えが必要か、そしてその備えの中には、地域の人的ネットワークの構築も含まれるということを痛感しました。

奥ゆかしい社長は、遠慮されたのか、自社商品の紹介をされませんでしたが、MT―NETさんにはいざというときに心強い商品がたくさん用意されています。まさかに備える防災グッズには、もちろんこれまでの経験も反映されていますが、顧客も気づいていないニーズを先取りする想像力、提案力もふんだんに詰め込まれています。
みな様のお仕事のヒントになるかも知れません。ぜひ一度ご覧ください。

MT―NETホームページこちらから >>

講演中の水島さん
ランチメニュー
次回ランチ会のご案内
■開催日時
毎月第3木曜日 12時~13時30分(11時30分~受付開始) 
次回は令和6年7月18日(木)です
ランチ会場のご案内
老房 神戸店 Laofang Kobe
■営業時間
 11:30~15:00(L.O.14:30)
 17:00~23:00(L.O.22:00)
■神戸市中央区下山手通2-12-9  MAP
 TEL.078-331-7050
 FAX.078-391-1993
神戸でもっと気軽に利用できる中華料理店をコンセプトに、上質な空間と本格的 な中華料理に一手間加えた料理を時間を気にせずお楽しみいただけます。